真剣に転職について考えている、やまさんです!
というのも、いよいよ南海トラフ地震や首都直下型地震が現実のものとなってきた昨今、今の職場で本当に良いのか?と考え始めたためです。
今回は緊急特集ということで、急遽記事にすることに決めました。
今回はいつも以上に一個人の一考えですので、必ずしもこの考え方が正しい!という訳ではありません。ブロガーとしていうよりも、一人の子育てママ看護師として考えたことをまとめます。
311を振り返る
東日本大震災から13年ほど経過しましたが、まだ記憶に新しい大きな災害でした。あの時の自分はまだ3年目の独身・子なし看護師でした。夜勤明けに買い物をし、遅い昼食を食べていた時に大きな地震に見舞われました。
当時は南関東在住でしたが、なかなかに大きな地震であり、自分がいた古いアーケード街が崩れ落ちそうなほど、ガラガラと音を立てて揺れてました。
で、そんな中ワタシは何をしたかというと、まずは徒歩で向かえる病棟に戻りました。
夜勤明けでさっさと帰宅していれば被災もしませんでしたが、何せ公共機関が軒並み動きません。帰ることもできません。
ワタシが勤務していたのは、災害救護訓練を受けるような看護学校出身が多い病院だったので(お察しください)、災害時の行動についてはおそらく一般看護師よりは知識がある集団でした。
そのため、無理して歩いて家に帰るという選択よりも、まずは情報収集するにはどうしたら良いか考えた結果、病棟に戻るという選択をしたのでした。
やはり見知った顔があるというのは安心するもので。日勤終わったスタッフと共に、近くの唯一営業している居酒屋に行き、ひとまず食事を取ったのは覚えています。
そこから家族が迎えに来てくれる人は迎えが来て帰りましたが、我々のように独身で足がなく歩いていける距離でないメンバーは病棟で一夜を明かしました。余震も多かったのですが、簡易ベッドを広げて同期と一緒に寝るという機会もなかなかなく、非日常感が面白いと感じるほどには若かったのです。
そして翌日。
驚いたことに、ほとんどのスタッフは勤務表通りに出勤しているのです。もちろんお子様がいる看護師もです。看護師は真面目な人が本当に多い。計画停電となり、通勤が困難な中でも、きちんと通勤。(多少遅刻する方はいましたが・・・)
当時は仕事だからな、くらいにしか考えませんでしたが、子を持った今はかなり意見が異なります。
ママ看護師の葛藤
もし今、同じような災害が起きたときに、自分はどうするだろうと考えました。
子どもを夫に預けて出勤するのでしょう。
もし看護師が出勤しなければ、今、入院している方や施設入居されている方にとって、身体上大きな影響を及ぼす可能性があることは想像に難くありません。特に施設は病棟よりも看護師の配置が少なく、また介護スタッフではできない行為も多くあります。出勤しない、という選択肢がないのです。
そして、おそらく震災直後は保育園や幼稚園も預けることができないと予測されます。そのため頼るのは家族しかいない。我が家の場合、両親ともに遠方のため支援は期待できません。とすると、夫に全負荷がかかります。
それでいいじゃん、という方もいるかもしれませんが、夫はともかくとして非常事態で精神的にも落ち着かない子どもを置いて出勤できるのでしょうか。いや、できまい(反語。)
かといって病院に入院している方や施設の入居者様のことを見捨てられるか、と言ったらそれもできない。
とんでもない葛藤を抱えることになるでしょう。
故に、転職を考えているワタシ
現在、やまさんは施設看護師をしております。が、上記の理由もあり、本気で転職を考えています。では、看護師が災害時に休める可能性がある勤務先を考えてみたところ・・・
- そもそも災害時には営業しなくなる可能性が高いところ
- してもしなくても、いきなりお亡くなりになることはない
- 入居型ではないところ
以上、3つの条件が考えられます。
◎訪問入浴、デイサービス、クリニック、企業看護師、CR
○保育園看護師・・・被災当日は、園児が全員保護者に引き渡せるまで勤務が続く可能性あり
△病院の外来看護師、訪問看護
×病棟看護師、施設系看護師
独断ではありますが、業務形態やサービス・看護の内容から分類してみました。
◎は今すぐ命に関わるものではない業務形態、デイサービスに関しては送り終えることができれば企業や病院が主導的に業務終了可能と思われます。○の保育園看護師は保育園主導で業務が終了できませんが、当日内には終了できる可能性がある業態です。△の外来看護師は病院によっては集中し多忙になる可能性あり。訪問看護に関しては災害時に訪問しないステーションもありますが、命に関わる疾患を抱えている方もいるので、最低限は出勤し訪問することになると思われます。
×の病棟看護師、施設看護師は前述の通り、継続してご利用者様・患者様をみていくことが必須のため、災害後も子どもや家庭を優先して休むことは困難かと思われます。
ただし転職先の優先事項は、これだけではない
今回はワタシが考える、災害時にも休みやすい看護職について考えてみました。
転職先を選定するにあたって優先順位は様々であり、頻繁に起きるものでもない大災害が起きた時を想定し、転職先を決めたい・・・と考えるワタシは少数派だと思います。
多分、エージェントに言ったら笑われそう(笑
ただ、311の時の体験談を聞くと「こどもを置いて仕事に出なければならなかった」「なかなか帰れなくて、子供達を不安にさせてしまった」などと後悔の声も聞かれます。
後悔なきように転職先は選びたいものです。
皆様がよき職場に巡り会えますように。やまさんでした!!
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